定電圧、定電流電源用の放熱板


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放熱板の背面には7cmの静音ファンを取り付け、
10vでの回転音は殆ど気にならない(無音状態)。

また、トランジスタの温度に応じて印加電圧を替えるファン制御回路を備えた。
停止、10v、15vの3段階。

このファン制御回路で使っている温度センサーは市販品ではありませんが、同種のセンサーはこちら から購入出来ます。但し温度特性が異なるので比較電圧の分圧抵抗値は計算し直す必要があります。

センサーの取り付け場所は放熱板ではありません。トランジスタのケースに押し付ける様にして取り付けます。


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放熱板の四隅には取り付け用の3mm穴を開け、表面には2個の3mmネジ穴を開けトランジスタを固定する。

トランジスタを放熱板に固定する際に「絶縁熱伝導シート」を間に挟むが、 この熱伝導シートが冷却に重要で、10枚100円程度の汎用シートでは熱伝導が追い付かずにトランジスターが急速に上昇してしまいます。(5v、2A時)

当電源ではこの熱伝導シートを使っています。
◆このシートの熱伝導率は7.3w/mk。
◆汎用シリコングリスの熱伝導率は1w/mk程度。
この事から、このシートの伝導率の高さが知れます。

また、トランジスタと放熱板の接触面積も重要です。トランジスタの形状が大きければそれだけ熱伝導効果が出ます。 更に複数使えばその分、放熱版との接触面積が増え、冷却効果が得られます。


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フィンの枚数が多いほど冷えが良いです。

しかし、トランジスタの冷却効果は絶縁熱伝導シートに依存しますので、伝導率が高いシートを使う必要があります。
各種ありますのでこちらこちらを参考にして下さい。

また、シリコングリスはこちらを参考にして下さい。


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ケースと放熱板は10mmのスペーサーを挟み取り付けてある。

5v、2A出力時は 約42w をトランジスタで損失させますが、これは42wの半田ごてを放熱板に押し付けている様なものなので、それ相当の放熱効果が必要になる訳です。