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常緑なので、花木より「葉樹」として利用されることが多いが、花つきのよいものもある。枝が車輪のように出て、
ウメに似た花が咲くのでこの名前がある。
■種 類
シャリンバイ、花つきのよいマルバシャリンバイ、紅色の花をつけるペニバナシャリンバイ、小型のヒメシャリンバイなどがある。
■栽培のポイント
日当たり、排水のよい所が適する。潮風や大気汚染にも非常に強い性質を持っている丈夫な木である。
●苗木の選び方
植えつけ場所や楽しみ方によって品種を選ぶ。根が少ないので鉢に植えられ、1年以上肥培された、
苗を選ぶと安全。マルバシャリンバイやペニバナシャリンバイは低くて枝を四方によく張っている苗がよい。
●植えつけ時期
暖地性なので、暖かい地方は3月中旬、関東地方では4月中旬、関東以北では4月下旬〜5月が適期である。
また、9〜10月上旬も適期といえる。
●植えつけ方
根が少ないので、鉢植え苗は鉢から抜き、根鉢をくずさないでていねいに植えたい。高めに植え、樹冠が根に比して大きいので、
簡単な支柱を取りつけておきたい。大株の移植は難しい。
●病害虫
通風が悪いと、褐斑病や小型のミノムシ、カイガラムシなどの発生が見られるので、定期的な薬剤散布が効果的である。
■花を咲かせるための剪定法
シャリンバイは枝をよく伸ばし、また葉樹として扱うところから、6月下旬〜7月と、10月下旬〜12月の年2回、
樹形を整えていく。マルバシャリンバイやペニバナシャリンバイはほとんど整枝の必要はなく、毎年花をよく咲かせる。
花芽は今年生の充実した短枝の先に作られるので、初秋以降の強い刈り込みは避ける。
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