フヨウ(芙蓉)
高貴の漂う夏の花
◆アオイ科 ◆落葉低木
1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10月 11月 12月
開花
花芽形成
前定・整枝
植えつけ








中国原産であるが、九州から沖縄にかけて野生化がみられる。 耐寒性のある花木で、関東地方でも十分育ち、夏の花の少ない時期に咲く貴重な花木である。木化するフヨウと、冬季地上部が枯れるクサフヨウがある。
■種 類
シロバナフヨウ(白花)、ペニバナフヨウ(淡紅色のフヨウに比べて紅色の花を咲かせる)、 スイフヨウ(八重咲きで、咲き出しが自で夕方しぼむときには紅色となる)、クサフヨウ(草本性で冬に地上部は枯れて根だけ残る)。
■栽培のポイント
冬の冷たく乾いた風を防ぐ、日当たり、排水のよい、腐植質に富む肥沃な場所がよい。
●苗木の選び方
市販されている苗は鉢仕立てが多い。枝の数は少なくても、太くてりつばなものを選びたい。
●植えつけ時期
2月から3月中旬が適期。
●植えつけ方
暖地性の植物なので、日当たり、排水のよいやや乾きぎみの所がよい。 植え穴八は大きく掘り、堆肥を植え土に十分混ぜ、高めに植えつけるようにする。
●植えつけ後の管理
関東南部以西の太平洋岸沿いの暖地では地上部が残るが、東京以北では枯れてしまう場合が多い。 暖地では年々伸びて枝が多くなる。早いうちに2〜3本に整理しておく。地上部が枯れる所では、冬季根株の上に落ち葉や土を盛って、防寒して保護してやる。
●施肥
2月と6月ころに油かすに骨粉を30%程度混ぜたものを、2握りくらい根元にばらまいてやるとよい。
●病害虫
ハマキムシの発生がよく見られるので、早めに駆除したい。
■花を咲かせるための剪定法
東京以北では冬季地上部が枯れてしまうので、12月に地ぎわで切り取る。暖地では大きくなるので、2〜3月に剪定する。 花は新梢に咲くので、強く切り詰めてもよい。













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