フジ(藤)
優雅で気品に満ちた花が人気
◆マメ科 ◆落葉つる性
1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10月 11月 12月
開花
花芽形成
前定・整枝
植えつけ








わが国固有の植物で、青紫色の房状の花を一面に咲かせる姿は壮観である。
■種 類
フジは花房が20〜30cmと短いが、花が大きく、色の濃いのが特徴で、ムラサキカピタン(紫花美短)と呼び、 白花種をシロカピタン(白花美短)と呼んでいる。ノダフジは房が50〜70cmと長いが、ナガノダフジはさらに長く、1.2〜1.5mになるが、 個体によっては1.8mにもなるものもある。一才フジは、接ぎ木3〜4年の小さな苗でもよく花を咲かせる鉢植え向き。 クチペニフジは、淡い紅色に口紅状の覆輪となる。
■栽培のポイント
根は浅く広く張るので、表土が腐植質に富む、肥沃な土を好む。日当たりのよい場所を選ぶことが大切。
●苗木の選び方
花の咲いている苗であれば間違いないが、品種の確実なものを選びたい。鉢植え苗はびっしり花のついているものより、 寂しくない程度に花のついている苗がよい。
●植えつけ場所
日当たりがよく、やや湿潤な所が適する。軽い土より粘質の重い土のほうが花つきがよい。 つるが長く伸びるので、植え場所は仕立て方を頭に描き、選びたい。
●植えつけ時期
2月下旬〜3月中旬、および11〜12月に行う。
●植えつけ方
ほかの木のように根を短く切り詰めるようなことは避け、一部の根はできるだけ長く掘り取って植えることが大切。
●施肥
窒素過多だと花つきが悪くなる。油かすと骨粉を等量混ぜたものを2月と8月下旬に、根元に2〜3握りばらまいてやる。
●病害虫
特にないが、つるの各所にコブが出る病気がある。病気にかかっていない苗を選択するとともに、病気が発生したら早めに切り取り焼却していく。
■花を咲かせるための剪定法
●花芽のつく時期とでき方・咲き方
花芽はことしの充実している短枝の葉腋に1つずつつき、翌年この芽が萌芽して花となる。
●花を咲かせるための剪定の仕方
つるを長く伸ばすか、生長期はそのままにしておくか、またはつるの先を20cmくらい摘んでおく程度にし、葉が落ちた12月以降3月ごろまで前空走を行う。
★庭に花が咲いた鉢植えのフジを植えたか.花が咲かない。何が原因か。
若木であっても、鉢という限られた土量の中で抑えられて作られているので、花がよく咲くが、これを地に下ろすと一気に若返ってしまい、 枝葉が伸びて花がつかなくなる。4 〜5月に幅3〜5mぐらいの環状剥皮を前々年生枝からさらにその前の年の枝ぐらいに施し、 花芽をつけるのも一つの方法である。













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