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この仲間は南フランスやスペイン東部から北アフリカが原産の花木で、一部耐寒性のものもあるが、一般的には耐
寒性に欠ける花木である。園芸種は多い。
■栽培のポイント
ツツジ料の植物特有の細根性なので、ピートモスや腐葉土、鹿沼土などのような弱酸性を好む。庭植えでは軽い黒
土か赤土にビートモスを混ぜたものが通する。東京付近で庭に植えて楽しめるのは、ジャノメエリカで、ほかの多く
の品種は鉢植えで冬季保護してやりたい。適地は日当たり、排水のよい所である。
●苗木の選び方
苗は挿し木でぶやすが、店に出るのは鉢植えで4〜5年育てた花つきの苗である。軟弱な感じの苗や、
枝が萎縮したような伸びの悪い苗は避けたい。
●植えつけ時期
東京付近では4月に入ってからがよいが、関東南部以西の暖かい地方では3月中句から扱える。
●植えつけ方
ジャノメエリカは庭植えが可能であるが、鉢で30cm以上に育てられた苗を植えたい。黒土または赤土にビートモスを
混ぜて高めに植え、さらにビートモスでマルチしておくとよい。
●植えつけ後の管理
生育は遅く、小枝を密生して樹形をよく整え、ほとんど手がかからない花木である。冬季冷たく乾いた風が当たる所
では、簡単な風よけを施してやりたい。移植はきらうので避けたい。
●施肥
肥料は骨粉と油かすを等量混ぜたものを、1月に1に対し、8月下旬に0.5くらいの量を根元にばらまくとと
もに、3月ごろピートモスを根元に敷いておくと非常に効果的である。
■花を咲方せるための剪定法
ほとんど剪定の必要はないが、ジャノメユリカは上によく伸びるので、場所に合わせて芯を切り詰めておくとよい。
剪定は花の終わった直後がよい。
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