バラ(薔薇)
一度育ててみたい花の女王
◆バラ科 ◆落葉低木
1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10月 11月 12月
開花
花芽形成
前定・整枝
植えつけ








香りがよくて気品があり、手をかけてやるとそれに応えて美しい花を咲かせてくれる、美しい花木である。
■種 類
株バラ、房咲きバラ、ツルバラ、姫バラ、ミニバラなどがあり、それぞれにたくさんの品種がある。
■栽培のポイント
日当たり、通風のよい場所で、土質は腐食質に富む肥沃な粘質土が適する。排水よく高めに盛り上げて植えることが大切。
●苗木の選び方
植える場所の環境にあった品種を選ぶこと。ミニバラは挿し木苗がほとんどであるが、ほかの品種は接ぎ木によるので、 接ぎ口がしっかりしていること、品種名が確実なものが大切である。
●植えつけ場所
日当たり、排水のよい、風通しのよい所が最も大切であり、堆肥、牛ふんなどのすき込みは庭土の状態によって調節していきたい。
●植えつけ時期
12月中旬〜2月に行うが、東京以北では12月いっぱいか、遅れても3〜4月に行いたい。
●植えつけ方
株間は種類によって0.7〜1.2mくらい取り、植、え穴は大きめにし、堆肥を元肥に入れて植える。
●施肥
12月下旬〜2月に株間を中耕し、堆肥や乾燥鶏ふん、それに少量の石灰を根元に敷き、さらに4月上旬、6月下旬、9月上旬に、 油かすと粒状化成肥料を等量混ぜたものを、1株あたり3〜4掘り根元にばらまく。
●病害虫
アブラムシ、ハダニ、うどんこ病、黒点病、べと病などが発生する4〜10月にかけては、殺虫、殺菌剤を20日おきぐらいに定期的に散布する。 また12〜2月上旬、12〜2月上旬に石灰硫黄合剤を2〜3回散布すると効果的。
■狭い庭向きの堪心て方
一般的な株バラは(HT)でも1株あたり1.5〜2uくらいの面積が必要である。ツルバラもポール仕立てにすれば、わずかの場所で十分育つわけである。 フロリバングローズ(房咲きバラ)はHTに比べ、ずっと小型のタイプであり、狭い庭向きであるが特に変わった仕立ての必要はない。 しかし1株あたり1uくらいしか枝葉が茂らないからと、1〜1.5uの面積だけでよいものではなく、採光や通風を考慮した場合、2〜3倍の広さが必要になる。
■花を咲かせるための剪定法

●花芽のつく時期とでき方・咲き方
四季咲き種は、前年生枝から出た新梢の先に必ず花が咲き、花が終わると、またその枝から新梢が出て開花することを3回ほどくり返す。
●花を咲かせるための剪定の仕方
バラは芽の動き出しが早いので、12月下旬から1月下旬までに基本的な剪定を終わらせる。 この冬の剪定は、相当強いものでも可能である。さらに5月ごろから初秋までは、 花の咲いた枝は三分の一くらい切り詰め、順次、新梢を出すようにしていく。
★肥料をたくさん必要とする花木と聞いたが、どれくらい施したらよいか。
植えつけ2〜3年以上の株を標準とした場合、12月下旬〜1月に寒肥として、油かすと骨粉を等量混ぜたものを、 根元周囲に溝を掘って約1リットルを施し、さらに完熟牛ふんを根元に厚めに敷いてやる。さらに追肥として寒肥の三分の一の量 を5、7、9月と隔月に根元にばらまいてやり、梅雨明けに完熟牛ふんでマルチングして夏の乾燥から株を守り、秋に備える。













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